口を唾液であふれさせると臭いは消える
唾液量が減ることが臭いの原因になることは前回のブログでも書いた通りです。
今まで、いろいろな患者さんを診てきて、「あれ?」って思うことがあります。
それは、おそろしく口の中にみがき残しがある方でも、口臭を感じにくいことがあるのです。
この現象は、その方の口の中の粘膜が、歯科の診察チェアのライトに照らされて、キラキラと乱反射するほど、どんどんと湧き出る唾液に汚れがフタをされることで起こります。
唾液による臭いマスキングです。
流水による消臭
水を流して、においを洗い流すことは、基本です。
男性用公衆トイレでは、定期的に水が流れることで、臭いの発生を抑えています。
1~2日外出して、家に帰ってきたときに、家の水回りが臭うことがあります。
これは、「水のフタ」が外れていることにあります。
排水には「トラップ」と言われる、水のたまりがあり、これで下水の臭いが上がってこないようにしています。
洗面所の下の扉を開けたときに排水管がS字やU字に湾曲しているのを見たことがあると思います。
この曲がっているところに水が溜まるようになって悪臭の「フタ」になっています。
このフタの部分の水分が蒸発してなくなってしまうと、臭いにおいが上がってきてしまいます。
家に帰ってきたとき、とりあえずこの臭いを消すためには、蛇口をひねって、水を流すことでしょう。
口の水の流れは、唾液
このことは、口でも同じことなのです。
流れが淀んでしまったり、粘膜がぬれずに乾燥すると、粘膜のアカや細菌、そのたもろもろの臭いが上がってきます。
口臭のフタをする唾液を常に出すには
いくら、マウスウォッシュをしてもそのあとに、口の中で液体が流れていないと、すぐに乾いて、マウスウォッシュの香料と臭いにおいがミックスされて、複雑なニオイを呈します。
実は唾液を出すには、日ごろからの生活のリズムがとても大切です。
また、ものごとに対する自分の反応のパターン、性格的なものの見直しも大切です。
- 毎日決まった時間に寝て、決まった時間に起きる
- 楽観的になること
- どちらかというとワガママになること
- 深い呼吸を意識すること
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